募集要項



楽文事業運営部会　世話人　中村巨樹






櫻木　雄太郎 水上　愛理 窪山　奈々子 東　夢来 田中　康大 村山　陽日希
博多小学校１年 博多小学校１年 博多小学校１年 博多小学校１年 博多小学校１年 博多小学校１年
新森　光聖 大村　結子 島﨑　一花 平山　蓉 木嶌　小春 馬場　かのん
博多小学校２年 博多小学校２年 博多小学校１年 博多小学校１年 博多小学校３年 博多小学校３年
菅原　凛 木村　快帝 白水　知之介 中村　祐晴 小林　真海子 渡邉　大翔
博多小学校３年 博多小学校２年 博多小学校４年 博多小学校２年 博多小学校４年 博多小学校３年
早川　直輝 白川　真凛 岡村　小春 管　賢吾 渡辺　優花 平井　優花
博多中学校１年 博多小学校３年 片江中学校１年 片江中学校１年 博多中学校１年 博多小学校５年
平田　章仁 菅原　杏 水野　裕太 小関　佑弥 魚住　康誉 波左間　雄太
博多中学校２年 博多小学校４年 博多中学校１年 博多中学校２年 博多中学校２年 小田部小学校６年
　　　　　







博多祗園山笠振興会賞 櫻木　雄太郎　（博多小学校１年）
「山笠でたよ。」

　７月１１日はじめての山笠のうえにのったよ。すごくたかくてすこしひろくてにんぎょうの長正がおおきくてびっくりしたよ。
にんぎょうの長正のあしとくつをさわってみたらかたかったよ。
うえからしたをみるとおとなのひとが｢オイサッオイサッ。｣とおおきなこえで、おもたそうにやまをかついでいました。はやくおとなになっておもたいやまをかつぎたいな。
　うしろのやまのなかにはいったらいっぱいかかったよ。
　やまくずしのときおとうさんがぼたんのはなとだいばたをとってくれたよ。うれしかった。またらいねんとってほしいな。たのしみだよ。
　らいねんのやまがたのしみだからはやくみたいな。
　らいねんははじめての七番山笠なのでがんばりたいな。
　はやくおとなになってやまくずしでとりたいな。


博多祗園山笠振興会賞 新森　光聖　（博多小学校２年）
「山かさ」

　ぼくの町ないは、大黒ながれです。父さんもでています。
　ぼくは、赤ちゃんのときからいっしょに出ています。ことしはじめて、一人ででました。おしおいとりは、ちょっとドキドキして、足がおそかったのではしるのがきつくて、足がいたかったです。 大きなこえで、｢オッショイ｣と言ってはしったので、のどがかわいてつめしょにもどってのんだジュースがとってもおいしかったです。こ年は、朝山も、ぜんぶでました。三年生になったら まねきいたをもちたいです。
　早く大人になって、だいあがりがしたいです。まえのおい山ならしで、父さんのだいあがりをしたのがかっこよかったので、父さんといっしょにだいあがりをしたいです。
　はやくらい年のなつがこないかなー。今からたのしみです。山かさがだいすきです。


博多祗園山笠振興会賞 菅原　凛 　（博多小学校３年）
「わたしの山かさ」

　「ヤー。オイサ、オイサ、オイサ。」
今年、わたしは山かさに全部さんかしました。
　なぜなら、わたしの町内が、今年一番で当番町だったからです。
　それまでは、全部さんかしたことはありませんでしたが、今年はお父さんと、お姉ちゃんとさんかできるのがさい後だったので、がんばってさんかしてみようと思いました。
　七月一日のおしおいとりからはじまって、七月九日のみんなでのおしおいとり、十日の流がきなどがんばって走りました。
　そして、十一日の朝山の日が来ました。その日、わたしとお父さんとお姉ちゃんで台上がりできると言われていたので楽しみでワクワクしていました。台上がりしてみると、 ちょっとこわかったけどお父さんとお姉ちゃんといっしょにのれてとってもうれしくなりました。お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんがビデオをとりながら手をふってくれたので ますますうれしくなりました。そのあと集だん山みせなどもぜんぶ走りました。とってもきつかったけどお父さんとお姉ちゃんといっしょに台上がりできたこと忘れません。


博多祗園山笠振興会賞 早川　直輝 　（博多中学校１年）
「博多祇園山笠」

　僕は生後八ヶ月からお父さんにだっこされて山笠に出ていました。それから十三年間、出ています。そして今年、若者入りをしました。若手入りとは一人の大人として山笠に入るということです。
　僕は今年、若手一年目ということで雑用や皿洗いなどのことをします。しかしこのような悪い事だけではなく良い事もあります。一番良い事は子供の時より山笠に近づけることです。子供の時は招き板と 言われる自分の町内の名前が書いてある板を持って山笠の先を走ります。しかし若手入りをし若手に入れば山笠の棒につけるようになりより山笠に近づけます。
　今年は僕が出ている西流は七年に一度の一番山です。一番山では櫛田入りで一番山だけ清道内で｢祝いめでた｣という歌を歌えます。
　そして山笠の初日、お汐い取りです。浜まで走っていきます。僕は若手なのでお茶を持って走りました。すごく重かったけどがんばりました。二日目は流舁きで流れの地域を舁いて回ることです。流れ 舁きではバケツ当番で水をかけて回りました。三日目は朝山で朝早くから山を舁きました。今年、初めて山を舁いて改めて山笠の重みを感じました。四日目追い山馴らしで水にないと言って水を入った樽を 持って走る仕事です。すごく重くて肩が痛くなりました。五日目の集団山見せではコースが直線なので積極的に山についていっぱい舁きました。六日目の流舁きでもたくさん舁きました。七日目、 フィナーレの追山では山足がすごく早くてあまり山を舁けなかったけど本番で舁けてすごく勉強になりました。
　来年は二年目なので今年、学んだことと反省したことをいかして次もがんばりたいです。


博多祗園山笠振興会賞 平田　章仁 　（博多中学校２年）
「山笠との歩み」

　山笠は、一二四七年に、博多の町で病気がはやり、それを治めるために病気退散の祈願をしながら町を清め回ったことが始まりです。
　僕は、四歳の頃から町内の西流から山笠に参加するようになりました。最初は、全コース走りきれるか心配だったけど、年上のお兄ちゃん達がやさしくしてくれたので 山笠に積極的に楽しく参加するようになりました。
　小学生になると、子ども山笠に参加するようになりました。低学年の時は、台上りをしたりして高学年のお兄ちゃん達にかついでもらっていました。高学年になると、 山笠について後押しをしたり山をかついだりするようになりました。その中でも一番の大役は、二日間行われる櫛田入りです。櫛田入りは二日間で計六回行われます。一回目は 毎年途中で止まってしまい、いつも先生達から気合いをいれられ不安な気持ちになります。でも、六回目は、後押しとかつぎ手が一つになり毎年いいタイムを残してきました。みんなが 一つになってやりとげた時の達成感はとてもいいものがありました。中学生になると若手になり、山についたり、直会にかたらせてもらえるようになります。小学校で学んだ子供山笠が とてもいい経験だったので山にも積極的につくことができました。直会も積極的に手伝いを等をすることができました。このように若手になると山につけるうれしさや、直会にかたらせてもらえる 楽しさを味わえるようになりました。それに上の人に対する言葉使いや態度をきっちり学ぶことができました。
　この山笠に出始めて僕は良くなったこと、プラスになったことがたくさんありました。達成感を味わえるように何事にもめげずに努力したりがんばるようになったり、上の人達と話が スムーズにでき、たて社会が分かるようになったりと山笠を通して僕はたくさんの事を学び、大きく成長することができました。
　これからの山笠にも積極的に参加し、自分をもっともっと大きく成長させることができるように努力していきたいと思います。


毎日新聞社賞 水上　愛理 　（博多小学校１年）
「やまかさにでたよ」

　７がつに、はかたでは、やまかさがあります。
　わたしは、おとなやまにでました。わたしは、おとなやまでだいあがりをしてたのしかったよ。ほんとは、でたくなかったのに、やまかさにでてみたらたのしかったよ。わたしは、 おにいちゃんとおとうさんとでたよ。
　やまかさをまっているとき、こうちょうせんせいがやまかさにのってたよ。いっしょうけんめい｢おいさ｣ていってたよ。
　みずをかけられていたよ。


毎日新聞社賞 大村　結子 　（博多小学校２年）
「松ばやしと友だち」

　｢おかしたくさんもらえるよ｣
　同じクラスで、同じマンションにすんでいる友だちのその一言で、私は、博多松ばやしにさん加させてもらいました。
　私がさん加させてもらった福神ながれは、四月二十八日から三十日までの三日間、夕方六時ごろから一時間ぐらい、西門ばしから店屋町のセブンイレブンの間を、 たいこをたたいて言立を言いながら歩いておうふくするれんしゅうがあり、毎日ジュースをもらいました。五月二日に国さいセンターであった前夜さいでは、生まれてはじめて、 かみしもとたっつけをきせてもらって、大ぜいのおきゃくさんに、たいこと言立をひろうしただけで、ふくろいっぱいのおかしをもらいました。どんたく当日の三日と四日は、 朝おくし田さんを出ぱつして、たくさんの町を通って、いろいろな店や会社をまわって、おかしやジュースをいっぱいもらいながら、夕方まで歩きました。
　福神ながれは、三福神の中でも一番先頭なので、前夜さいでも、明治通りのパレードでも、一番先頭を歩かせてもらえて、そのおかげで、テレビにもうつりました。
　はじめてで、楽しいことばかりの一週間の中でも一番うれしいことは、同じ町に住んでいるのにぜんぜん知らなかった子と、友だちになって、どんたくの後も友だちでいることです。福神ながれの おじさんたちも、子どものころからの友だちの人もいるそうです。私は女の子なので、大人になるまで松ばやしにさん加させてもらうことは出来ないけれど、松ばやしで出きた友だちとは、 ずっと仲よしでいたいです。


毎日新聞社賞 木村　快帝　（博多小学校２年）
「ＤＮＡ」

　ぼくのおじいちゃんは山かさで、はなどりをしていた。でんせつらしい。
　ぼくはみんなから
　｢はなどりしなさい｣
　と言われる。
　ぼくはやるきがなくて
　｢むりやしぃー。｣
　と言っていた。
　だけどおじいちゃんのわかいころのしゃしんを見て、
　｢すごいなぁ。｣
　と思った。
　まごのなかで男はぼくひとりだからぼくはやるんだ。がんばるんだ。
　ぜったい、ぼくはおじいちゃんみたいなはなどりになってやる。


毎日新聞社賞 白川　真凛　（博多小学校３年）
「ながれかんじょう」

　８月２４日近所ではながれかんじょうというまつりがひらかれました。今年は雨がふったりやんだりしたのでおまつりができるかとっても心ぱいしました。でも３日間とも天気は よくなかったですがまつりは元気に行われていました。
　お父さんがお手つだいをしているしゃてきコーナーへ一番さいしょに行きました。するとお父さんがとってもこわい顔で｢いらっしゃいいらっしゃい｣と言っていました。１回百円出して チャレンジしてみました。よーくしゅう中してやってみたところ、しゃてきのまとにめい中しました。わたしは、すごくうれしくて大きな声でお父さんが、｢おれのむすめが一とうとったー。」と 言っていました。とってもはずかしかったです。けいひんは、ホットプレートが当たりました。おもちゃがほしかったわたしは、少しざんねんでした。でもお母さんは、よろこんでいました。
　がんばりすぎたわたしは、おなかがすいたので食べものやさんをさがしに行きました。やきとりやかきごおりフランクフルトやいっぱいありましたが、その中でもポテトフライが おいしそうだったのでわたしは、買ってたべました。
　そしてお寺の人たちがたくさんいたので見に行きました。周りの人たちもおがんでいました。わたしも手をあわせました。なんでおがんでいるのかがわからなかったので、お父さんに 聞いてみました。すると、むかし大はまでたくさんの方がびょうきや海などで亡くなったそうです、その方たちをくようするためのおまつりだそうです。２５０年もつづいているそうです。
　わたしのすんでいる大はくまちの人たちは、このまつりをつづけていくために、朝早くから夜おそくまでじゅんび、かたづけなどいっしょうけんめいやってくれているから、わたしも たのしくできていると思いました。わたしもたくさんおてつだいしたいと思いました。


毎日新聞社賞 菅原　杏　（博多小学校４年）
「オイサ、オイサ。」

　今年も、わたしは山かさに参加しました。
　でも、今年はいつもとはちがって、少しきんちょうをしました。なぜなら今年、わたしが出ている西流つな場町は三十五年に一回しか順番がまわってこない、一番山の当番町だったからです。
　そして、またわたしは、今年で山かさに参加するのが最後だというのも、きんちょう感をふやしました。
　わたしは山かさが大好きで、十年間毎年必ず参加をしていましたが、やはり、女の子はいつかは参加できなくなります。
　両親がはんだんして、今年最後という事になりました。
　七月一日の当番町のみのおしおいとりから始まり、七月九日の全流全員でのおしおいとり、十日の流がき、十一日の朝山と、全部がんばって走りました。
　そして、十二日の追い山ならしの時、父と、妹とわたしで見送りの台上がりができました。
　そ父母、父母もとてもよろこんでくれましたが、何より、わたしが一番うれしかったです。
　なかなか上がれない、台上がりが最後の年にできたからです。山小屋に入る最後まで台上がりできたので、博多１本じめまで、台の上でできました。
　その時、母とそ父母が遠くからビデオやカメラをとりながら、うれしそうに手をふっているのを見ると、ますますうれしくなりました。
　そして、十三日の集だん山見せ、十四日の流がきも走って、最後の十五日、追い山の日がやってきて、朝の四時に集合し、くし田神社から出発。
　全コースを走り、わたし達の町内、つな場町にある山小屋を山が通る時、父が台上がりをしていました。
　少ししか見られなかったけど、とてもうれしく思いました。
　こうして、わたしの走って参加する山かさが終わりました。
　これからは、ちがう形で、山かさに参加していきたいと思います。


ＮＴＴドコモ賞 窪山　奈々子　（博多小学校１年）
「やまがさのたいけん」

　わたしは、７がつ１にちから１５にちまではかたぎおんやまがさにさんかしました。わたしがさんかしたながれは、どいながれです。しめこみ、はっぴ、じかたびでさんかしました。やまがさは しんじぎょうじでとてもきびしくおとこらしいまつりです。あさはやくから、やまをうごかしたりします。でも、いちにちもやすまずぜんぶさんかして、おにいさんたちに ほめられました。「うれしかったです。」
　らいねんもがんばろうとおもいます。


ＮＴＴドコモ賞 島﨑　一花　（博多小学校１年）
「やまかさにでたよ。」

　わたしは、こどもやまかさがたのしかったです。
　でもいちばんたのしかったのはだいあがりです。だいあがりはのってやまがうごいたときにブルブルしました。
　だいあがりしたときにみずがたくさんかけられました。すっごくきもちよくてつめたくてすずしくなりました。くしだいりもおうえんしました。すっごくおおきなこえでおうえんしました。
　またらいねんもおおきなこえでおうえんしたいです。
　「おいさ。おいさ。」「わぁ。つめたい。」「よくがんばったね。」とおかあさんがいってくれました。うれしかったです。
　さいしょはりほちゃんと「がんばろうね。」といいました。
　りほちゃんも「がんばろうね。」といってくれました。
　さいしょはすこしきんちょうしました。でもずっとやってたらりほちゃんが「まだまだがんばろう。」っていってくれました。
　わたしも「まだまだがんばろう」っていいました。りほちゃんからまだまだがんばろうっていってくれたときはうれしかったです。


ＮＴＴドコモ賞 白水　知之介　（博多小学校４年）
「稚児舞に出て」

　今年のどんたくで、ぼくは博多松ばやしの一つ、稚児舞でたいこをしました。
　一月の顔あわせからどんたくまで、月、水、金の週三回の練習がずっとありました。練習がおわるとまい回おかしがもらえました。
　稚児舞は、舞姫、大鼓(たいこ)、龍笛(りゅうてき)、小鼓(こづつみ)、大鼓(おおづつみ)の五つ役があります。各一人ずつで、｢寿｣｢松｣｢竹｣｢梅｣の４はんです。ぼくは｢竹｣はんでした。稚児舞の 一回のえんそうに八分半あり、さいしょはすぐに手がいたくなりました。でも、練習をするうちになれてきて最後まで打つことができるようになりました。大鼓はさいしょの声をまちがうと全体が おかしくなるのでさいしょはきんちょうしました。一人で練習ではうまくできてたけど大鼓の４人であわせるとおとがばらばらでぜんぜんだめでした。だから学校の昼休みにあつまってれんしゅうをしました。
　家では、まいばんおじいちゃんといっしょに練習しました。おじいちゃんが歌を歌うのに合わせてぼくはひざをたたいて練習をしました。
　ぼくの｢エーヤーハーヤー｣の「ハー」のだし方がちがうと家族みんなでビデオに一人ずつとったらみんなちがったのが楽しい思い出です。
　本番はすごくたくさんの人がいたけど思ったよりはきんちょうせず、まちがわずにできました。二日間正ざをほとんどずっとしていたので足がしびれました。二日間は声が出なくなってきたけど、 がんばって最後までやれたのでうれしかったです。ぜんぶおわるとほっとしました。
　稚児舞に出て、たくさんの人の前にでるのがはずかしくなりました。それに大きな声が出せるようになりました。
　稚児の行事が全部終わって、町内のおじちゃんに、
　｢知之介がよかった｣とだきしめてもらいました。がんばってよかったです。来年はたいこのたたき方に気をつけて、もっといい音を出したいです。そしてもっと大きな声を出します。
　ぼくは大鼓をしました。ぼくのおじいちゃんは、子供のころ小鼓をしたそうです。ぼくの子供は何をするのかな。


ＮＴＴドコモ九州賞 岡村　小春　（片江中学校１年）
「花火を見ながら考えること」

　私は、毎年、自分の町内の夏祭りに行きます。
　今年の夏祭りには、浴衣をきせてもらって行きました。一緒に行った友達のお母さんから、
｢大人っぽいね。｣
と言われました。嬉しい反面、少しさびしい感じもしました。
　夏祭りでは、舞台の踊りを見たり、屋台の物を食べたり、抽選会に参加したりと、年に一度の楽しみが味わえて、とても楽しいです。
でも、私が一番好きなのは、祭りの最後に打ち上げられる花火です。
　その花火は大濠公園の花火大会のように、盛大ではありません。しかし、その豪華ではない、小さい頃からずっと見てきた花火が、私はとても好きです。
　そして、その花火を見ながら、毎年想像します。来年はどんな事を考えながら、この花火を見ているのかなぁとか、十年後も、またこうして花火を見ているのかなぁとか・・。
　今年も一緒に行った、近所の幼なじみの子と話しました。
　｢去年の今頃は、きっともっと気楽だったんだろうね。｣
　・・・と。小学校とは全然違う中学校に、戸惑いを感じ、入学してからずっと、
　｢小学校の方が良かった。小学生にもどりたい。｣
　と、思い続けていました。でも、もう小学生にはもどれないんだから、いつまでも、そんな気持ちをひきずっていたらだめだな・・・。と花火を見ながら思いました。
　花火が終わると、“あぁー。今年もおわっちゃったな・・・”と少し悲しくなります。でも、幼なじみの友達と約束しました。
　｢十年後も、また一緒に花火を見ようね。｣


ＮＴＴドコモ九州賞 水野　裕太　（博多中学校１年）
「山笠」

　僕は、今年若手入りをしました。 今までは、若手の人たちに、面倒を見てもらっていたけど、次は僕が、小さい子の面倒を見たり、山につく番でした。
　初日は、子供の面倒を見ていたら、台上りのアシストをするため、山に近づいたら、しばらく山を追いかけていたら、アシストの後に｢３番台下！｣と声があがり、僕は山につかせて もらえました。その時のうれしさは、今でもおぼえています。
　二日目は、朝山、他流舁きがありました。
　今回も山につこうとしましたが、山にはつけず、子供の面倒を見ていました。
　追い山ならしでは、子供の面倒を見ていて、体調の悪い子はいないかチェックをしました。集団山見せでは、子供がダウンしやすいそうなので、おくれている子、きつそうにしている子を 見つけたり、で大いそがしでした。
　最近は、山につくこともありませんでしたが、流れ舁きで、出番がやってきました。なんと、みおくりの台上りをさせていただけました。僕のできることをやり、台上りをやり とげました。その後さらに、山にもつけました。
　最後の追い山では、最終日なので、気合いを入れていましたが、小学生の一人が、体調を崩しつめ所までもどりに連れて行きました。
でもこれで、今まで小学生の時は若手の人達に面倒を見てもらったことを思いだし、｢思いやり｣を学ぶことができました。


日本アイ・ビー・エム賞 東　夢来　（博多小学校１年）
「やまかさにでたよ」

　７がつに、はかたではやまかさがあります。
　わたしは、おとなやまかさにでました。ともだちと、いっしょにはしりました。
　「おいさ、おいさとさけびました。」とってもみずがかかりました。おじいちゃんとでました。でももうおじいちゃんだからぜんたいは、はしりませんでした。はやくひとりで、はしりたかったです。
　でもらいねんはひとりではしるかもしれません。
　でも７がつ１５にちはでれませんでした。
　でもてれびでみれました。
　とってもどいながれには、たくさんのひとがこけていました。けがしていなかったらいいな。ゆらもさいごまで、でたかったです。
　いもうとのゆづきと、ゆらと、おとうとのあしちゃんと、ぼうちゃんと、おじいちゃんのじいじと、いっしょにはしりました。おかあさんのいくみと、おばあちゃんのばあばといっしょに、 ゆらのことをさいごまでおうえんしてくれました。


日本アイ・ビー・エム賞 平山　蓉　（博多小学校１年）
「やまかさをみたよ」

　７がつに、はかたでは、やまがさがあります。
　わたしは、こどもやまかさをみました。でているひとにみずをかけました。わたしがおかあさんとやまかさをみにいったとき、みんながんばっていました。おともだちを みつけました。しんけんなかおをしていました。わたしが、おとこだったら、たぶんでているとおもいます。２ねんせいになったらでようかな、とおもっています。おとなやまも みてみたらはくりょくがあってすごいとおもいました。７このながれをみてみると、とてもがんばっていました。らいねんのこどもやまかさもおとなやまも すっごくみてみたいです。こどもやまのかざりはだれがかざられるのかたのしみです。にしながれは、ひともおおいとやまもはやくてすごかったです。ほかのながれも がんばっていました。ちよもえびすもだいこくながれもひがしもなかすもかみかわばたもとてもがんばっていました。かみかわばたのひとはかざりやまをよくもちあげれると おもいました。らいねんもがんばってくれるとうれしいです。


日本アイ・ビー・エム賞 中村　祐晴　（博多小学校２年）
「わっしょいわっしょい、おまつりだ」

どんどこどんどん、たいこの音
ぴかぴかひかる、明るいちょうちん
どこからくるのか、おいしそうなにおい
ざわざわ聞こえる、いろんな声

わっしょいわっしょい、おまつりだ
なんだか体がむずむずするぞ
わっしょいわっしょい、おまつりだ
なんだか体があつくなる

花火がどーんとあがったよ
ぼくもぴょーんとはねあがったよ
びっくりして、うれしくて

そらにはきれいな花火がいっぱい
ぼくのまわりには
にこにこがおがいっぱい
なんだかうれしくなってきた

わっしょいわっしょい、おまつりだ
みんな大すき、ぼくも大すき
おまつりさわぎ
今日はいっぱいたのしむぞ

わっしょいわっしょい、おまつりだ！


日本アイ・ビー・エム賞 管　賢吾　（片江中学校１年）
「楽しい夏祭り」

　僕は、毎年地区の夏祭りに行っています。今年で二十一回目になります。この祭りは、地区の子供会や地域の役員の方々が屋台を出しています。
　また、町内の方による演芸ショー、老人施設の人による踊り、カラオケ大会、サークル活動の発表があります。その後、みんなが楽しみにしている福引きお楽しみ抽選会があり、 最後に打ち上げ花火があります。
　当日は、とても暑くみんなは首にタオルを巻いて一生懸命自分の仕事をしています。僕が毎年、買うのは綿菓子です。僕は汗をかきながら待っていました。汗をかいて待った綿菓子の量は、 顔ぐらいの大きさだったが僕はあっという間に食べ終わりました。
　周りを見渡すと、同級生がたくさん来ていて友達といっしょに見物をしました。
　いよいよクライマックスに入り、福引き抽選会が始まった。今回は、何が当たるかわくわくして待っていました。
　しかし、いっこうに名前が呼ばれない。あきらめていたら僕の名前が呼ばれた。「やったーあ。二等が当たった。」と喜んだ。すぐに中身を見ました。その中には、果物がどっさり 入っていました。今年は最高の夏祭りだった。
　この夏祭りは地域の人達のつながりを目的として開催していると思います。
　今後もこの絆を大事にして、長く夏祭りを続けてほしいです。


日本アイ・ビー・エム賞 小関　祐弥　（博多中学校２年）
「博多祇園山笠」

　今年もあっという間に七月に入り、ついに山笠の季節になりました。去年、当番町の年に若手入りした僕は、水当番と水担いしかしたことがなくて、また他の怖さがありました。
　七月九日、この日はお汐井取りでした。みんなで声を出して箱崎宮まで行きました。
　七月十日、流れがき、山を舁いたことがない僕は、いろんな不安がありました。最初は友達につき方を教えてもらって、途中から山の近くにいきました。山はすごく早いスピードで走りながら、 中の山についている人はどんどん変わっていきます。そしてついていってると、「そこでもたもたせんで入らんか。」とおじさんたちが言ってて、とても楽しくて、その日は三回入りました。
　七月十一日、朝山。朝三時とねむい中、締め込みを締め、朝の町に走り出しました。この日は山に四回つきました。
　七月十二日、追い山ならし。この日は水当番の仕事をきかされました。水当番で集合がかかり、注意事項の確認をしました。走れる人は全コース走ってもいいと言われたので、全コース走っては水をかけ、 走っては水をかけを繰り返し、追い山ならしが終わりました。とても疲れました。
　七月十三日、集団山見せ。この日は天神の方まで行きました。
　七月十四日、流れがき、明日は水当番なので、山につけるのはこの日が最後でした。
　いっしょうけんめい山につきました。この日は山に六回つけました。とても楽しかったです。
　七月十五日、追い山。初めて山についていろんな思い出をつくった今年の山もいよいよクライマックスに近づいてきました。山は櫛田をぬけてどんどんスピードを増し、あっという間に追い山は終わりました。
　その後、なおらいが終わって、つめ所のかたづけをしました。初めて冷ぞう庫開けというのにも参加して、いろんなことをおそわりました。今年の山も最高でした。


ＲＫＢ毎日放送賞 田中　康大　（博多小学校１年）
「やまがさ」

　ことしもやまがさにでました。
　さいしょのひは、はこざきにみずをかぶらんで、はしっていった。あつくてきつかった。がんばりました。つぎのひはおうちのちかくを、やまがとおりました。 ぼくもはしった。つぎのひはあさはやくおきて、おうちのちかくで、やまがさにじぶんがのって、おもてうらだいあがりしました。ちいさいときからやまがさにのっていたので、 こわくなくてたのしかった。おいやまならしは、とちゅうから、やまがさではしった。みずをあびてつめたいのもあったし、つめたくないのもあった。つぎのひは、しゅうだんやまみせです。 てんじんにいった。さいごは、おいやまです。またあさはやくおきた。がんばってはしった。ぼくは、ひがしながれのやまがさのにんぎょうがすきでした。かっこよかったです。やまがさはたのしかった、 きつかった、みずがつめたいのもあった。らいねんもがんばります。


ＲＫＢ毎日放送賞 木嶌　小春　（博多小学校３年）
「博多祇園山笠」

　七月になって、山笠の季せつがやって来ました。 　わたしは、三才から、えびす流の下立町から出ています。下立町は、えびす流の中で大人も子供もふくめて一番人数の多い町なので、たくさんのお友だちとあそべて 楽しいです。他の町の子供からも「うらやましいな。」「いいなー。」と言われます。今年から、同じクラスの友だちが下立町に入ったので、また友だちがふえてうれしいです。
　今年のえびす流は三番山です。山笠の人形は百合若という若い武将の人形です。緑丸というたかもいます。まゆげが太くて、かっこいい武将です。
　今年は、雨の日がなかったのでよかったです。去年は、全部雨で、わたしもみんなもさむくて、かぜをひいて、お母さんたちがすごく心ぱいしていました。
　山笠のき間中は、自分たちの町に帰って、お母さんの作ったごはんをパクパク食べます。そのごはんはとてもおいしいので、みんなおかわりします。ごはんを食べた後に｢子供券｣を もらいます。その｢子供券｣はおもちゃやさんやお祭りで使える券です。
　わたしは、今年はじめて、「お汐井取り」から｢追い山｣までの７日間、全部出て、全部走りました。
　暑いし、きついし、早おきしないといけないので大へんだけど、水をかけてもらいながら走るのが楽しいし、みんなといっしょだとがんばれます。終った後はまんぞくかんが あるので、やっぱり山笠がすきです。


ＲＫＢ毎日放送賞 小林　真海子　（博多小学校４年）
「まい姫をやってみて」

　私は、博多どんたくのちご流のまい姫をしました。まい姫の練習は一月から週三回、月、水、金曜日にありました。まい姫は五年生が二人と四年生が二人で合わせて 四人でした。まい姫だけは、最初の練習の時から、たくさんの大人の人に見られながらやったので、とてもきんちょうしながら練習しました。
　三月に東日本で大きなしん災がありました。しん災がおきたことで、花祭りというお祭りが中止になりました。そのころには、花祭りに出えんするために大いそぎで しあげていたので、ほとんどおどれるようになっていました。けれども中止になったので、細かい動きを復習しました。
　次は、楽器をえんそうする男の子、「はやしかた」の子たちといっしょにしました。最後のほうは、もっと大きな体育館に行って練習しました。い動するときには、 まい姫どうしでたくさんおしゃべりしながら行ったので、楽しかったです。ほかにも、帰ってからも習ったところを練習していたので、９時をすぎてからねるのが、しゅう慣になってしまいました。
　本番では、はかまをはくのですが、落ちないように、かたくおなかにまいていたのですごくおどっていて、きつかったです。車に乗るときは、車のてん上に頭に つけているものがあたらないよう、気をつけながら、乗らなければいけませんでした。一日に約二十回ぐらいおどったので、すごくきつかったです。でも、見る人は、 初めてだから、一回一回を大切におどりました。いろいろな人に、見てよろこんでもらえて、がんばって練習してよかったと思いました。
　練習の始めのころは、見たいテレビが見られなかったりもしたけど、最後は、お友だちもでき、知らない人にもよろこんでもらえ、おやつもたくさんもらえて、 やってよかったなと思いました。また、来年もあるけれど、楽しくがんばりたいです。


ＲＫＢ毎日放送賞 渡辺　優花　（博多中学校１年）
「初めてのごりょんさん」

　｢オイサ！｣｢オイサ！｣の声が聞こえてくると、なんだか心が弾みます。また、この季せつがやってきました。
　私は、毎年山笠に出ていました。でも、今年から、ごりょんさんのお手伝いをする事になりました。
　ごりょんさんは、男の人達が山笠に行っている間に、食事のしたくをして、帰ってきたらご飯がすぐ食べられるように用意しています。家でも、毎日しめこみや法被を洗濯しています。
　私の町内には、数名の先生が山笠と、ごりょんさんで参加しています。先生達は、町の行事にも参加していてすごいと思いました。
　私は、部活が毎日あったので、ごりょんさんのお手伝いは１回しか行けませんでした。
　その日のご飯は、｢豚キムチなべ｣でした。小さい子達の面倒を見ながら、料理のお手伝いをしました。｢豚キムチなべ｣のいいにおいがしてきたので、お腹のすいていた私にはたまらなくいいにおいでした。
　私は、お皿を並べたり野菜を切ったりしました。およそ１００人の料理を作るので、お皿もたくさんいるし、一番おどろいたのは具材の量でした。家では、あんな量を見たことがないし、 それだけの量を料理しているごりょんさんはすごいと思いました。私は、お肉をなべの中に入れるお手伝いをして、特にお肉の量が見たこともないぐらいにいっぱいあって、 びっくりしました。全部できあがった後に、おかしをいただきました。毎年、私も一緒に食べていた直会での食事は、もう食べることができないけど、今回ごりょんさんのお手伝いは、 私にとって、とてもいい経験になりました。ごりょんさんの皆さんは、とてもやさしくて親切におしえてくれました。
　来年もごりょんさんのお手伝いをしたいと思いました。


ＲＫＢ毎日放送賞 魚住　康誉　（博多中学校２年）
「大浜流灌頂」

　僕の住んでいる地域では、大浜流灌頂という夏祭りが毎年、行われています。僕も小さい頃から父やいとこと一緒に射的やくじや輪なげを楽しんでいました。
　この祭りは、江戸時代にえき病やききんが発生して多くの人々が亡くなったため、当時の人々はおはらいをするため東長寺におもむいてお祭りを始めました。それがこの祭りの始まりです。
　今では、多くの人達が集まり新聞やテレビで取り上げられるような祭りです。しかし、昭和四十年代頃は露店が四店程しかなく、昭和五十年代頃には店もなくなって、 祭り自体がなくなってしまい、祭壇だけになりました。
　平成に入ってに浜友会という町内の青年団の集まりができ、その人々が祭りを再開したそうです。金魚すくいやヨーヨーやゲーム等、手作りの店で子供達が喜んで いたそうです。五年後には、婦人会や子供会の保護者も店を出すようになり少しずつ露店も増え、今のような祭りになっていったと知り、本当に地域の人々が少しずつ築き 上げてきた祭りなんだなあと思いました。
　今年も僕は、祭りに出掛けてカレーや焼き鳥を食べて友達と久しぶりにあうことができました。とてもうれしかったです。地域の人々が協力をして築いてきた祭り なのでぼくもそれに協力できるように努力して、祭りが長く続いていってほしいです。


NPO博多の風賞 村山　陽日希　（博多小学校１年）
「やまかさをみたよ。」

　ぼくは、こどもやまかさをみました。おともだちがでておれしかったです。みずしぶきがきもちよかったけどつめたくてたのしかったです。「おいさ。おいさ。」と おおきなこえでした。すごくおおきなこえでした。すごかったです。ぼくは、こどもやまかさにでてないけどみるのもたのしかったです、おともだちのおかあさんが｢よくがんばったね。｣と いっていました。いいなとおもいました。やまかさにでてるひとは、すごいとおもいました。


NPO博多の風賞 馬場　かのん　（博多小学校３年）
「子ども山笠」

　私は今、小学校三年生です。
お兄ちゃんは六年生、お姉ちゃんは五年生です。
女の子が子ども山笠にさんかできるのは、三年生までです。私もさんか出きるのは今年がさいごになりました。
お兄ちゃんやおねえちゃんが一年生のときから子ども山笠にさんかしていたので、私もほいくえんのときからさんかしていました。子ども山笠もはかたぎおん山笠も一年に一どの私の楽しい行じの一つです。
　今年の子ども山笠のテーマは、東日本ふっこうのほまれでした。
東北の人たちに、はかたから少しでも元気をおくれたらということでこのテーマになりました。
今年の子ども山笠は今までの山笠とはちがって、東北のみなさんに少しでも私たちの気もちがつたわればと思い、一生けんめいがんばりました。
私にとってもさいごの子ども山笠で、そのさいごの山笠で東日本ふっこうのために少しでもやくにたててとてもよかったです。
すごく思い出にのこるさいごの子ども山笠になりました。


NPO博多の風賞 渡邉　大翔　（博多小学校３年）
「ぼくと妹とかみ」

　｢いいとー。｣と妹の声と同時に｢ジョリジョリ｣と耳の近くでへんな音が聞こえました。お母さんの「アーッ」と言う声にぼくは、何がおきたのかわかりませんでした。
　その日は、山かさに向けてぼくの長く長くのびたかみを切ろうとお父さんとお母さんが話していました。ぼくは本当は切りたくありませんでした。
　でも、山かさに出るために仕方がなくて、｢少しだけならいいよ。｣とぼくは言いました。「ジョリジョリ」という音は、お父さんに切ってもらうためにすわって待っている時に 聞こえた音でした。妹は、さい近ハサミで何でも切るのが大すきで、ぼくのかみまで切ってしまいました。妹がはん対がわも切ろうとしたのでぼくは「やめてくれー。」と さけびました。お父さんとお母さんはびっくりしていました。妹は悪い事をしたとは思ってなくて「まだ切るー。」と言ってないていました。おかしくなったらいけないので、 いそいでかみを切りに行く事にしました。
　お店の人に切り方について話していた時に妹が｢トイレー。｣と言ったので、お父さんがつれて行きました。その時、お店の人が切りはじめました。
　「ジョリジョリジョリ」と何回も音がしました。そして、かがみを見て短くなりすぎたかみにおどろきました。お父さんがもどってきて、｢けっこう切ったな。｣と 言ったので、ぼくは本当にいやになりました。こんなにいやな気持ちになったのは全部｢妹のせいだ｣と思いました。
　山かさの集合時間が近づいてきたけど、ぼくはみんなからかみの事を何かいわれたらどうしようかとふ安でいっぱいでした。でも、お父さんとお母さんから ｢大じょうぶだから行ってきなさい。｣と言われてがんばって行きました。
　 　集合時間でドキドキしてたけど、だれにも何も言われなかったのでよかったです。
　山かさで水をかかりながら走っていると、かみの事はわすれていました。水をかかると楽しくなりました。走りおわった後にごはんを食べて家に帰りました。おいしかったです。山かさに 行っていた時はかみの事をわすれていたのに、家に帰ったらすぐに思いだしていやになりました。また次の日も、山かさで走っていたら全ぜんかみの事は、考えなくなっていました。
　今年は、かみを切って山かさに出たくないと思っていたけど、山かさに出たおかげで、ゆうきを持てたのでよかったです。
　また、来年もがんばります。


NPO博多の風賞 平井　優花　（博多小学校５年）
「当番町」

　今年、私の町内は、大黒流の当番町でした。私の町内は｢麹屋番(こうじやばん)｣という名前です。私は”当番町”というのは初めてだったし、 あまりどういう事をするのかなど分かっていませんでした。
　そして７月１日お汐井取りがありました。１日にお汐井取りに行くのは、当番町だけで、山かさが無事に終わるようにと願いをこめてお汐井です。当番町の仕事は、 山かさを守り、大黒流１２ヵ町の町総代、取締の方々をもてなし山かさをより良くするための意見交かんなどをします。
　７月１０日から山かさをかき始めます。私は友達と一緒に見ていました。私がびっくりしたのは１２ヵ町の町内全てが手打ちに来ていた事です。中には同きゅう生などもいて、 おたがい顔をチラチラ見ながらしたりする事もありました。それにくらべて大人達の顔は、山かさが始まるぞ！という熱いいきごみが伝わってきました。私は山をかくわけでもないし、 ましてや出てもいないのに「１０分前」と聞いた時はそれほどどきどきしなかったのに、それが｢１０秒前｣の時にはもうどきどきして本当に表しきれないような気持ちになりました。そして、 “１・２・３ヤーッ”という声にのせて山かさが走り始めました。本当に山が走っている時はかき手と山が一体化となり目の前をかけぬけていく様子を見ると、もうむねが熱くなります。
　１５日、“追山”私は早く起きて追山を見に行きました。最初は空も暗くてまだ少しねむ気が残っていました。でもそのまわりに多くの人がいて山がくるのをいまかいまかと 待ち望んでいる様子が伝わってきました。私も山がくるのを同じ気持ちで待っていました。そして山が来た時、台上がりしていた人の泣きそうなのに満足しきったあの顔、今でも忘れることの 出来ないほど、印象に残っています。
　そしてその後に｢山くずし｣がありました。私は知らなかったけど今までに感じたことのない気持ちを味わえました。とくに、町総代、取締、赤手拭の方々の顔は“もうなにもくいはない”と いうのが伝わってきたような気がしました。“博多祇園山笠”今から７７０年前から始まったこの伝とうある“熱い男の祭”いつまでも私が大人になっても、おばあちゃんになっても博多の町の代表と してこれからもずっと受けついでいってほしいです。


NPO博多の風賞 波佐間　雄太　（小田部小学校６年）
「山笠にかける思い」

　僕は土井流の下土居町で山笠に参加している。六才の頃から今年でもう六年たった。毎年七月がとても楽しみだ。
　僕には四つ年上の兄がいる。普段はケンカしたり、怒られたりして一緒にいるのがイヤな時がある。しかし、山笠の時はちがう。若手の中にいる時の兄はかっこいい。きびきび動いて、 目上の人にきちんと話したり、僕たちのお世話や、たきだしを作ってくれるお母さん達ごりょんさんにシャキッとあいさつをする。一生けん命走り通したり、水はっぴや長はっぴ姿の兄。山をかいたり、 まわりの安全確認、見学の人に協力のあいさつをしている時の兄は、すごくかっこいい。
　「すげぇ、お兄ちゃん！」って言うと、｢若手の人に教えてもらうけんこげん出来るようになったとたい。オレもお前に教えるけんしっかりがんばって覚えないかんとよ！」 そう言われた。そんな兄がまたかっこいい。僕もあんな風になりたいと思う。手を引いて、一緒に走ってくれていた兄の背中を、今は、追いかけながら走り続けている。でもその兄も、 将来こんな風になりたいと尊敬している小父さんの背中を追いかけ続けている。山笠は、そうやって何百年も続いているんだ・・・と、僕は思う。その伝統を受けつぐお手伝いを、 僕もやっていると思うと、うれしいけど責任重大だ。
　僕がそう思った様に僕より小さい子供達が、僕を見て、そう思える様に、沢山山をかいて勉強して、感動して、山のえらい人や、赤手のごいの人、若手の人達に色々な事を教えてもらって、がんばりたい。
　来年は、あこがれの若手の仲間入りだ。ワクワクする。ラムネが飲めなくなるのは残念だが、兄と一緒に走れる。来年の七月、兄の背中はどんな風に見えるだろうか。走るぞー。







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